合格率20%のQC検定2級は、かなり難易度の高い検定試験です。
仕事や家事などで忙しいみなさんが、時間を削って勉強したのに、5人に4人は不合格。
これって結構厳しいですよね。。。
この記事を読んで、ぜひ合格していただきたい!
QC検定の基本をおさらい
QC検定は「実践編」と「手法編」にわかれていて、出題数は半々で出されます。
実践編は、品質管理にまつわる言葉の定義などを覚える「暗記型」。
手法編は、平均値や標準偏差など電卓を使う「計算型」。
なお、解答方法はどちらも選択肢から答えを選ぶ穴埋め形式です。
合格基準は下記のとおり。
出題を手法分野・実践分野に分類し、各分野の得点が概ね50%以上であること。及び、 総合得点が概ね70%以上であること
狙いとしては、確実に合格できるように80%は行きたいので、過去問では90%以上は取れるようにしておきたいですね。
実践編は「ひたすら過去問」
暗記型である実践編は、「ひたすら過去問」を繰り返す勉強法でオーケー。
こちらは特に問題はありません。
手法編は「ただの統計学」
ではもう一方の手法編ですが、その正体は「ただの統計学」です。
多くの人は「製造業で品質管理」に関する検定試験だと思って勉強を始めると、「なにこの異常に難しい計算問題は・・・」と面食らうことになるのではないでしょうか。
誰も統計学について勉強することになるとは思ってないんですよね。
なので、統計学の基礎もないまま、「検定と推定」なんて問題に取り組んで玉砕するのです。
そして攻略の鍵は「検定と推定」
QC2級で最大の難関は、やはり手法編にある「検定と推定」である事は間違いないでしょう。
それなら「検定と推定」を捨てて他に力を入れたら?と思われた方もいるかも知れませんが、それは得策ではありません。
むしろ、「検定と推定」の攻略が必須と言っていいと思います。
その理由は、以下の2点です。
- (ほぼ)毎回必ず出題され、設問数も多い。
- 「検定と推定」が理解できれば、その他の項目も難なく解く事ができる。
1番はそのまんまで、これを捨てると結構な点数を捨てる事になるので、他で失点できなくなっちゃうよという事ですね。
それよりも大きいのが2番です。
「検定と推定」と「その他の項目」を合わせると、50%も得点できることになるんですよ。
出題データ分析で「検定と推定」の重要度がわかる
下のグラフは、第17回から第24回までに出題された問題の数を、項目別にまとめて多い順に並べたグラフです。(パレート図といいます)
赤色は、各項目が全体に占める割合を累積(足し合わせ)したグラフになります。
このグラフで上位にある「実験計画法」「計量値データに基づく検定と推定」「統計的方法の基礎」「管理図」が「検定と推定」に関連して解くことが出来る項目です。
出題頻度が高い項目のほとんどが関連していて、その割合はおよそ50%。
ここを押さえれば合格が見えてくるのが理解できたと思います。
(逆に言えば、ここがわからないと合格は難しいですね。)
「検定と推定」を攻略するには「統計的方法の基礎」
ではその「検定と推定」を攻略するには、まず「統計的方法の基礎」をしっかり理解する必要があります。
それは以下の4つです。
- 平均・分散・標準偏差
- 確率分布
- 標準化
- 大数の法則・中心極限定理
これらが「なんとなくわかった」ではなく「納得した!腹に落ちた!」ってレベルにまで理解が深まれば、あとはスルスルと頭に入っていくのではないかと思います。
大丈夫です。決して難しくはありません。
完璧に理解する必要もありません。
モヤモヤとぼやけてハッキリ見えないものが、輪郭や色が分かる程度にまでなればオーケーです。
QC検定2級の学習手順
では、QC検定2級の攻略手順をまとめます。
-
「検定と推定」の過去問に当たって砕ける(全体像を知る)
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統計的方法の基礎を学習、理解する
-
「検定と推定」の過去問を繰り返し、仕上げる
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「実験計画法」「単回帰分析」「管理図」を学習する
-
手法編の残りを学習する
-
過去問を繰り返す
これで過去問の正答率が90%まで行けば間違いなく合格できるでしょう。
最後に
このブログでは「検定と推定」攻略のための「統計的方法の基礎」の4つをわかりやすく解説していきたいと思っています。
スキマ時間に読めば時間の節約にもなりますよ。
今後ともよろしくお願いします!